買収は堅実に。

Windowsで有名なマイクロソフトは、1975年にビル・ゲイツとポール・アレンらによって設立された。
かつては、基本ソフト(OS)「Windows(ウィンドウズ)」と統合ソフト「Office(オフィス)」により企業用コンピューター市場を独占したが、その地位に甘んずることなく時代の変化とともにM&Aを通じ収益拡大を図っている。

過去にはヤフーへの買収を断念したマイクロソフトだが、技術をお金で買う手法は相変わらずだ。
平均して年10件程度の買収を行っており、対象企業はビジネス向けIT企業が中心だ。
比較的サイズ感を持った企業を買収する傾向にあるマイクロソフトだが、最近はLiveLoopなどの小規模スタートアップ企業も買収している。

そして時には、大胆に。

過去3年間の買収案件の中で特筆すべきなのは、リンクトイン(LikedIn)だろう。買収価格は驚愕の262億ドル(2兆9800億円)。
リンクトインは、ビジネス向けのSNSであり、自分の学歴やキャリア、スキルを登録し、ビジネス上のつながりを記載する。
ユーザー数は世界で4億人。登録者の4割はマネージャーや副社長等の上級職だという。

リンクトインの買収は自社の収益の拡大と同時に、オフィス環境においてフェイスブック(facebook)やグーグル(Google)などの競合に対する大きなアドバンテージを取る狙いもある。

現在ではOfficeのようなビジネスツールと人々のつながりの情報を提供できるプラットフォームを持つ企業は、マイクロソフトだけといっても過言ではないだろう。
他社が消費者向けのサービスに注力して事業の拡大を目指す一方で、マイクロソフトは堅実にオフィス環境での競合優位の維持に腐心している。