フィリップモリス インターナショナル(Philip Morris International Inc)は、2008年に米国最大のタバコ企業であるアルトリア・グループの国際部門がスピンオフ(分離・独立)して設立された世界最大の上場タバコ会社で、世界180カ国以上に展開し、フィリップモリスUSAをアルトリアに残して分離したため、売上高はすべて米国外。2001年に総括本部をNYからスイスのローザンヌに移している。
世界の紙巻たばこの上位15ブランドのうちマールボロやL&M、パーラメント、チェスターフィールドなど7つのブランドがフィリップモリスの銘柄だが、紙巻たばこ(従来型のタバコ製品)は先進国の喫煙者の減少の影響で販売本数は減少傾向。
そのためフィリップモリスは新興国での買収などを通じてシェアの拡大と、電子タバコやリスク軽減タバコ(RRPs)などの代替製品の開発に注力している。