7月25日、米ファッションブランドのマイケル・コース・ホールディングスが英高級靴のジミー・チュウを12億ドル(日本円でおよそ1340億円)で買収することで合意しました。
マイケル・コースは1株あたり230ペンスを現金で支払い買収、全株式を取得します。価格についてはジミー チュウが身売りを正式に発表した直前の2017年4月21日の終値169ペンスに36.5%の上乗せをした水準です。
ジミー チュウは1996年、創業者ジミー・チュウにより設立されました。高級靴をはじめバッグや財布などの製品を展開しており、故ダイアナ妃などの有名セレブが多数愛用していることで有名です。店舗はロンドン、パリ、ニューヨーク、東京など全世界でおよそ150店舗を展開しています。
ジミー チュウの筆頭株主は、スイスのファッションブランド「バリー(BALLY)」やラグジュアリースポーツウェアの「ベルスタッフ(BELSTAFF)」などを運営するJABラグジュアリーです。
JABはベーカリーカフェ・チェーンを展開する米パネラ・ブレッドを約72億ドルで買収しており、コーヒーやベーグルなどの食品関連事業へ投資を広げています。そのためJABはアパレルブランドのジミー・チュウを売却。バリーもその選択肢に入っていると言われています。
一方のマイケル・コースは1981年に創業。アクセサリーデザインで受賞歴のあるマイケル・コースが設立。アクセサリー、靴、時計、メンズやレディースの服も手掛けています。これまでマイケル・コースの売上げは順調に伸びていました。およそ15年が43億7000万ドル。16年が47億1000万ドルでしたが、17年は44億7000万ドル。18年予想を42億5000万ドルとしています。マイケル・コースは今後2年間で100~125店を閉店する計画です。
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