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2017年フードビジネス~M&A動向まとめ

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エスエルディー
エスエルディー「kawara CAFE&DINING」


業態の多角化が国内で勝ち組になる条件に

 居酒屋の業態開発で業界をけん引していたダイヤモンドダイニングが、9月から持ち株会社体制となり、DDホールディングス<3073>となった。これは今年の象徴的な出来事。持株会社化することで、子会社の意思決定が迅速になり、リスク分散が可能になる。多様な業態をぶら下げて、ポートフォリオ拡大に動く姿が浮かび上がる。

 同社は4月にカフェ「chano-ma」などを運営する商業藝術を18億円で買収すると発表。居酒屋中心の店舗展開から、カフェ業態にも手を広げた。11月には「kawara CAFE & DINING」を展開するエスエルディー<3223>に対して公開買い付けをすると、続けて発表した。買い付け予定額は6億8000万円。今年1年でカフェ業態のポートフォリオを強固にした形だ。

 DDホールディングスは300億円規模の売上高を、1000億円にまで引き上げる計画。その手段として、企業買収を活発化する。

 M&Aでカフェに注力する企業は多い。食品の世界大手ネスレは、米ブルーボトルコーヒーを買収したと9月に発表。買収額は約470億円(日本経済新聞9月15日付)。

 ネスレは自社運営する「ネスカフェ」でエスプレッソ型を、ブルーボトルコーヒーでドリップ型コーヒーの消費を伸ばす作戦。やはり、ポートフォリオ拡大が透けて見える。

 10月には「築地銀だこ」のホットランド<3196>も、イオンと共同で出資して設立したL.A.Styleを完全子会社化した。同社は米The Coffee Bean & Tea Reafの国内フランチャイズ契約を締結している。

 海鮮居酒屋「はなの舞」などを運営するチムニー<3178>は、11月にハヤマフーズから7店舗を譲り受けると発表。ハヤマフーズはハンバーグやビーフシチュー等、洋食に強味を持っている。

 ダイニングやカフェ業態を展開するバルニバービ<3418>は、6月に京都市東山の料理旅館「菊水」の株式を取得。洋風レストラン業態を多く持つ会社が、純和風に手を広げた真逆の例。昭和30年創業の歴史ある店舗を取得したのは、業態にこだわるバルニバービらしい買収劇といえる。

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