ダイヤモンドダイニングが買収したのは「マネーの虎」のイケメン社長の会社でした

居酒屋系飲食企業の旗手・ダイヤモンドダイニング<3073>が、4月27日にカフェや結婚式場、美容院を運営する商業藝術を買収しました。買収額は18億円。商業藝術というこの会社、代表は貞廣一鑑さんです。

お分かりでしょうか? 30~40代にはおなじみ、「マネーの虎」に出演していた出資者の方です。番組の中では珍しく、飄々としたタイプでした。ダイヤモンドダイニングは、なぜ商業藝術という会社を買収したのか、という話です。

この記事では以下の情報が得られます。

1:ダイヤモンドダイニングの経営計画
2:商業藝術という会社について
3:マネーの虎というテレビ番組の懐かしい思い出

代表取締役社長 貞廣一鑑氏

商店藝術は18億円で「マネー成立」でした

 企業経営者の前で事業プランを語り、出資をお願いするという優れたテレビ番組「マネーの虎」。今やった方がよほど面白いと思える内容でした。著名人がプレゼンテーションするTEDよりも、「マネーの虎」の方が生々しくて面白いと思います。何しろ、机の上に現金が積まれていましたから。鼻先にニンジンをぶら下げて走らせるとは、正にあのことです。

 この番組は「ケバブ店」や「抱きまくら」など、時代を先取りするアイデアが出たことで有名。未だに語り草になっています。

 夢を語る起業家の卵たちはクセのある方々が多かったですが、現ナマを前に座る出資者たちは、数倍も個性的でした。強面すぎて「その筋の方ですか?」と疑いを抱いたほどです。ちっぽけなアイデアで、出資者にボロクソに言われる姿は痛々しく、テレビの前で正座をしていた記憶があります。希望出資額に達する「マネー成立」は数えるほどしかありませんでした。

 商業藝術の貞廣一鑑さんは出資者として出演していた一人です。ケバブのお店にいち早く手を挙げていたと言えば、覚えている方もいらっしゃるかもしれません。

 肉食系経営者たちの中で、冷静にものを語る姿が印象的でした。一見冷めているようで、話す内容は熱い。事業プランではなく、人に投資をしようとする姿勢が、またかっこよかったです。

 さて、ここからが本題です。ダイヤモンドダイニングが商業藝術を18億円で買収しました。株式の譲渡は6月1日。今期の業績に与える影響は小さく、平成31年2月期の連結業績に大きく寄与する模様です。ざっくり言うと、売上高で70億円前後、経常利益で1億5000万円から2億円程度、ダイヤモンドダイニングの業績に上乗せされる予定です。

商業藝術という会社と業績はこんな感じです。

【店舗数】

直営飲食店80店舗
結婚式場1店舗
美容室2店舗

【業績】

  26年9月期 27年9月期 28年9月期
売上高 61億6700万円 69億8400万円 76億1600万円
営業利益 1億700万円 2億4300万円 1億5500万円
経常利益 9200万円 2億5900万円 1億6300万円

 カフェ、和食、めん、ハーブレストランなど、ノンアルコール業態が柱。ダイヤモンドダイニングが燃焼しきれない、ブライダル事業も抱えています。また、美容院という新しい方向性も。貞廣一鑑さん、18億円で「マネー成立」というわけです。