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投資ファンドのエンデバーは、ピザハットを美味しく料理することができるのか?

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※画像はイメージです

収益改善が進んでいたピザハットを投資ファンドのエンデバー・ユナイテッドに売却した理由

5月10日、日本KFCホールディングス<9873>が、日本ピザハットを投資ファンドのエンデバー・ユナイテッドに売却すると発表しました。ピザ業界の競争激化が背景。企業価値を高めるという観点から、投資ファンドへの売却を決めたようです。ピザハットの売上高はおよそ150億円で横ばいが続いていましたが、2017年にようやく黒字化を実現。コストカットによる収益の改善を図っていました。ではなぜこのタイミングで売却するのか、という話です。

この記事では、以下の情報が得られます。
①ピザハットの成長余地
②ピザ市場の伸び
投資ファンド「エンデバー・ユナイテッド」のこと

まずはピザハットの業績推移から。こんな感じです。

時期売上高利益
2015年155億円▲14億円
2016年154億円▲3億5000万円
2017年149億9000万円1億5000万円

2015年の凄まじい赤字から、わずか2年で急回復しています。スクラップ・アンド・ビルド、店舗オペレーションの改善、広告宣伝費を抑制して収益性の改善を図ったことによるものです。特に不採算店の見直しが大きく、直販店をフランチャイズ化して稼げる形に転換しました。

ここまで順調に立て直しが進んでいると、通常の考えでは、
「いよいよだな」
「ああ」
となるわけですが、KFCは売却を決めたのです。なぜか。コストカットで現場の士気はだだ下がり、株主(大株主は三菱商事)には「売上もっと出せや」と言われる状況がイヤだったからです(たぶん)。

経営陣は何とかピザハットの立て直しに成功したものの、これ以上成長させるには、大型投資が必要だと判断したのでしょう。確かに、群雄割拠が進むピザ屋にカネを出すよりも、ほぼシェアを独占しているフライドチキン屋に出す方が、マーケティングとしてはラクで株主も納得させやすいですね。

更に、ピザハット本社との契約料が嵩上げされるためと考えられます。こちらによると、出店契約料(更新料みたいなもの)は2017年までが1店舗100万円、2018年からは1店舗4万1900ドル(460万円くらい)に跳ね上がっています(世界的なフランチャイザーが、凄まじい儲けを出している姿が垣間見えます)。

コストカットによる改善の限界、契約の更新。この二つが重なって今回の売却へと繋がったと考えられます。

ピザマーケット推計値
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