TBIの公開買付け発表が、ホリイフードサービスにとって好材料だと思う3つの理由

TBIホールディングス
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要点:売上高250億円規模の外食大手TBIホールディングス(以下:TBI)が、北関東を中心に居酒屋などを展開するホリイフードサービス(以下:ホリイ)<3077>に対して、TOB株式公開買い付け)を実施します。買い付け価格は430円。市場で取り引きされている株価の120円超マイナス、という破格のディスカウント。既存株主は慌てて持ち株を放出しているようですが、ホリイにとって好材料だと思う理由は3つです。

TBIの集客力が生半可なものではなく、ホリイの業績回復が期待できること
ホリイが上場廃止になる可能性が極めて低いこと
今回の話が単なる外食企業同士の資本提携ではなく、投資ファンド・インテグラルの企業価値向上戦略が絡んでいること

 この記事では、以下の情報が得られます。
1:TBIという、いつ上場してもおかしくない外食企業
2:ホリイの成長余地

パリピ系、インテリ飲食企業TBI

TBIホールディングス
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 「入社3年目、二十代で社長になるのも夢じゃない!」そんなキャッチコピーで、意識の高い若者を集める会社ってあるじゃないですか。面接で訪問してみると、EXILEみたいな素敵な方が上等なスーツで現れて、突然「デューデリ」とか難しい単語を言い出したりする、あの雰囲気。
 「カスタマーバリューをエクスパンドするファクターは?」とか問われて答えられず、手汗にまみれて時間だけが過ぎて行く。4月17日にホリイの公開買付けを発表した、TBIのイメージが、結構そんな感じです。要するに、イケてるインテリが集まっている企業です。

 TBIは居酒屋などを146店舗手がける非上場企業です。2013年の売上高が110億円、2015年が180億円。順調に成長しており、現在の売上高は250億円前後と予想されます。

 創業者はネパール出身のヴァッタ・ヴァバン氏ですが、外資系企業ではありません。純粋な日本の会社です。
この会社の大きな特徴。それは、経営者に依存するヒエラルキー型組織体制をとっていないことです。社員自ら考え、実践し、優秀な結果が出せれば入社数年で本当に社長になれます。飲食に従事する社員に欠かせないモチベーションを、そうやって維持しているのです。生き馬の目を抜こうとする輩たちが集まっているとも言えます。

 IT企業でよくあるこの形。この手の会社はロジカルであることが求められます。利益の最大化、オペレーションの効率化、投資対効果。飲食店にありがちな「客がこないから、とりあえず駅前でティッシュでも配っておくべ」といった、お花畑的発想はありません。
 「駅の乗降車数は1日○○人、そのうち男性会社員が✕✕人で、アルコールを飲む割合はおよそ40%。当店のターゲット層の約60%にティッシュを渡せたとして、1ヶ月以内に30%が来店したとすると…」などと一通りのシュミレーションを組んで、テスト的にティッシュを配ったりするのです(本当にティッシュを配るかどうかはともかく)。こうして経営者に必要な判断力を養っているのですね。

 そんな土壌で育まれた集客力は絶大です。いち早くSEOに注目するなど、Webマーケティングは業界トップクラスとも言われています。首都圏の居酒屋をキーワード検索すると、TBIの仕掛けた網に何らかの形でひっかかるはずです。
最近はアニメーションやマンガとコラボレートした集客イベントを開催するようになりました。社内には、ポータルサイトやリスティング広告、特設サイトなどから得られる、膨大なデータが蓄積されているはずです。