【神戸物産】業務スーパー、値上げしても増収増益が続く理由とは

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内製化で人気のPB商品を生み出す

内製化のためのM&Aは、さらに進む。2009年5月に子会社を通じて、スーパーマーケット運営のハナマサ(東京都港区)の子会社で食品メーカーのハナマサ太公(東京都江戸川区)から食品製造・食肉加工事業を取得すると発表した。

2012年12月には水産加工品製造・販売業のほくと食品(宮城県石巻市)の完全子会社化を発表する。三陸で水揚げされた魚を石巻漁港近くの冷凍加工場でレトルト商品などに加工し、全国の「業務スーパー」に供給した。2014年2月には1871年創業の老舗蔵元である菊川(岐阜県各務原市)の酒造事業を取得すると発表、日本酒醸造の内製化も実現している。

2015年1月には子会社で鶏肉の生産・加工・販売を手がける朝びき若鶏(群馬県高崎市)を通じて、同業の但馬(大阪市)から高崎事業所の食肉処理場と養鶏場事業を取得すると発表。但馬は伊藤忠商事グループの伊藤忠飼料(東京都江東区)の100%子会社だった。

食肉処理・養鶏場事業を取得することで鶏肉の鮮度を重視した店舗販売や、ハーブなどこだわりの飼料による健康的な鶏の育成を目指した。売り手の伊藤忠飼料からは飼料の提供や種鶏・養鶏の技術指導などを受けるなど、内製化のレベルアップも図っている。

さらには2020年4月に子会社を通じて、洋菓子製造販売のサラ二(岡山県瀬戸内市)の全事業を取得し、デザートの内製化にも着手。プライベートブランド(PB)商品の充実を図った。内製化により、厳格な品質コントロールが可能になる。こうした努力が、顧客から高く評価されたのである。

業務スーパーで人気のPB商品(同社ホームページより)

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