イオン<8267>の子会社で、結婚相談所を全国展開するツヴァイ<2417>が、2月22日に今期の業績予想を下方修正しました。売上高37億円を4.6%マイナスの35億3000万円に。6000万円の経常利益は、一転して1億4200万円の赤字に転落します。新規の会員獲得に苦戦しており、初回入会費売上が計画比の10%減となりました。退会者も続出し、月会費売上も2%減少しました。株価は下方修正発表前の高値777円から、発表後の安値715円まで続落しています。

実は、ツヴァイはもっと前から成長性の限界を露呈していました。その詳細を明らかにする記事です。

ツヴァイ婚活パーティ
婚活移住プロジェクト「ミライカレッジつま恋」

危機的な経営効率の悪さから脱却できず

ツヴァイは1984年にイオンが100%出資して設立された会社です。2007年に東証2部に上場しました。婚活ビジネスのパイオニアで、2018年2月20日の段階で、会員数は29,236人となります。競合のパートナーエージェント<6181>の会員数が11,508人、IBJ<6071>がおよそ60,000人。業界大手の一角を占めています。

各社の売上高と総資産、総資本回転率の比較です。ツヴァイの総資本回転率が、他社と比較して突出して悪いことが見てとれます。

※IBJは2016年度から連結決算


2013年度2014年度2015年度2016年度2017年度
ツヴァイ売上41億1800万円37億9300万円38億9000万円37億6300万円36億5200万円

総資本48億3500万円50億700万円49億4900万円47億1300万円45億9300万円
総資本回転率0.850.750.770.790.79
パートナーエージェント売上21億6400万円26億6400万円36億4400万円38億1200万円41億200万円
総資本11億900万円13億7600万円19億5400万円22億6300万円28億1100万円
総資本回転率1.91.91.81.61.4
IBJ売上---52億6800万円94億6100万円
総資本---48億9000万円62億2000万円
総資本回転率---1.01.5

有価証券報告書をもとに筆者作成

総資本回転率は、事業に投資した資産をどれだけ有効に活用したか示すものです。商品や在庫、不動産、従業員などすべての資産をフル活用したとき、売上高が総資産の何倍あるかを表します。当然、少ない資本で大きい売上を出せると、効率性の高い経営ができているということになります。

目安として、1.3回転以上あると健全な状態。1~1.2回転が適正水準。0.8~0.9回転は何かしらの改善が必要な状態。0.7回転以下だと、遊休資産や不良性の高い売掛金などが含まれている可能性があり、抜本的なテコ入れが必要です。全業種の平均が1.14回転(中小企業庁 中小企業白書)です。

ツヴァイは2014年に0.7回転台に落ち込み、回復する様子が見えません。その一方で、競合のパートナーエージェントの効率性の高さが目立ちます。

カギはデータの活用にあります。