2018年の都道府県別M&A(買収案件)は、件数で東京、取引総額で大阪がトップになった。経済規模で愛知に抜かれ東京、愛知に次ぐ3位に転落した大阪だが、M&Aでは愛知を大きく引き離し、東京に次ぐ2位の座を確保した。

金額では東京を上回るトップに

M&A Onlineが適時開示情報を基にまとめたM&Aデータベースによると、2018年の都道府県別のM&Aで件数が最も多かったのは、東京都に本社を置く企業による買収で、473件に上った。次いで多かったのが大阪府に本社を置く企業による買収で、61件だった。そのあと3位愛知県の37件、4位神奈川県の17件、5位福岡県の13件の順となった。

全国の買収案件は736件で東京はそのうちの64.3%を、大阪は8.3%を占めた。上位5都府県で全体の81.7%を占め、M&Aが大都市中心に展開している姿が改めて浮き彫りになった。

株式取得金額とアドバイザリー費などを合わせた取引総額では、大阪が東京を上回る7兆3665億5400万円となった。大阪市に本社を置く武田薬品工業によるアイルランドの製薬会社シャイアーの買収に約7兆円が投じられる過去最高額の大型買収があったためだ。

2位の東京都は5兆3794億9700万円で、3位愛知県の685億9700万円、4位神奈川県の208億1300万円、5位福岡県の79億9800万円の順になった。

愛知県はトヨタ自動車をはじめとする大企業が多い県で、工業出荷高は全国一の規模を誇る。これに対し大阪府は中小企業が多いうえに、大企業が本社を東京に移すケースが後を絶たず、年々経済規模が縮小してきた経緯がある。

2018年の都道府県別M&A(買収案件)ランキング

順位都道府県件数取引総額
1 東京都 473 5兆3794億9700万円
2 大阪府 61 7兆3665億5400万円
3 愛知県 37 685億9700万円
4 神奈川県 17 208億1300万円
5 福岡県 13 79億9800万円

文:M&A Online編集部