電器M&A・パナソニックの礎を築いた松下幸之助のM&A

家電・電器業界のM&Aと言うと、最近ではM&A巧者としての地位を確立した日本電産を誰もが思い浮かべるかもしれない。(前回の記事はこちら

実際にシナジーを期待できる会社や事業を次々と買収し際立つ成果を上げてきた同社だが、過去に日本企業でM&Aを巧妙に使って巨大なビジネス帝国を築いた企業がある。

その答えは、現在ではパナソニックとしてブランドを展開している旧・松下電器産業だ。今回は創業当初のM&Aと最近のパナソニックの成長に合併・買収が果たした役割を、それぞれ見てみよう。

画像:松下幸之助 公式HPより

■最初のM&Aは1929年の橋本電器の買収

「松下幸之助 生成発展への道程~M&Aと提携の歴史に学ぶ~」によると、創業者の松下幸之助(1894年11月27日 - 1989年4月27日)は、最初の買収となった橋本電器や、電池製造を主に請け負っていた小森電池製作所の取得など、創業者の松下幸之助はM&Aを上手く活用して、松下電器を巨大なビジネスに育て上げてきた。中川機械にいたっては(松下幸之助氏は)わずか1時間で買収を決意したという。

西暦(和暦)内容
1929年 昭和4年 合成樹脂メーカーの橋本電器を買収し、日本電器製造を設立
1931年 昭和6年 小森乾電池を買収し、乾電池の自社生産を開始
1952年 昭和27年 中川機械と提携、冷蔵庫事業に本格的に着手
1952年 昭和27年 米国フィリップス社と提携、合弁で松下電子工業を設立
1954年 昭和29年 負債総額4億5,000万円※の日本ビクターを再建。後のVHSの普及へ ※当時の松下電器の資本金は5億円
1956年 昭和31年 日本電気精器を傘下に 扇風機の製造へ
1970年 昭和45年 東方電機を再建。ファクシミリ事業へ本格的に参入

(参考)パナソニックミュージアム 松下幸之助歴史館 松下幸之助「生成発展への道程」~M&Aと提携の歴史に学ぶ~より http://www.panasonic.com/jp/corporate/history/museum/tokubetsuten/2016.html