今年のM&A市場で最大のサプライズとなったのが、ヤフーが9月12日に発表したZOZOの買収。50.1%の株式取得を目指し、同30日に買い付けがスタートしたばかり(~11月13日まで)。今秋開設予定のオンラインショッピングモール「PayPayモール」の目玉としてZOZO出店企業の参画を見込む。
飲食店経営大手のクリエイト・レストランツ・ホールディングスは国内外の大型M&Aを相次いで発表した。総額は約150億円...
東証適時開示ベースで、8月のM&Aは前年同月比14件減の72件となった。前年を下回るのは5月以来の今年2回目。ただ、月別では3月82件、2月77件に続く今年3番目、8月としても過去10年で最高だった昨年に次ぐ2番目の高水準をキープしている。
2019年上期(1~6月)の企業別のM&A件数はソフトウエアのテスト事業を主力とするSHIFTが4件で最多だった。3件はテレビCM制作最大手のAOI TYO Holdings、アパレルのワールドなど10社を数える。2件だと38社に上った。
2019年第1四半期 (1-3月)のTOB件数は、公表ベースで15件と前年同期の8件より大幅増となった。当四半期の総プレミアム平均値は31.45%となっている。ポジティブプレミアム平均は35.40%。50%を超えるプレミアムのTOBは2件。
東証適時開示ベースで、2019年2月のM&Aは77件と、前年同月(60件)を約3割上回った。MBOで株式の非公開化を目指す動きも2件あった。海外案件は13件と前年並みだった。取引金額1000億円を超える大型M&Aはなかった。