破綻した大型リゾートを買収

エンタテインメントコンテンツ事業が大きく依存するゲーム市場は「当たりはずれ」が激しい。大ヒットを飛ばせば高い収益をあげられるが、ヒットに恵まれなければ開発費だけがかかり収益は大幅に悪化する。事実、2019年3月期はそれで大幅な減益となった。「ゲーム依存」はリスクが高い博打(ばくち)なのだ。

そこでセガサミーはパチスロ、ゲームに続く「新たな収益源」をM&Aで模索する。中でも世間を驚かせたのが、2012年2月に発表したフェニックスリゾート(宮崎市、売上高96億9200万円、営業利益△3800万円、純資産28億8400万円)の買収。同社は1993年にリゾート法指定第1号として総事業費2000億円もの初期投資をかけた大型施設「シーガイア」をはじめ、ホテル、ゴルフ場、レストラン、国際会議場などを運営していた。

しかし、多額の建設費用が重荷となったうえに、バブル経済の崩壊で入場者数が激減。2001年には2762億円もの巨額負債を抱えて、会社更生法の適用を申請して事実上倒産。経営を引き継いだ米投資会社のRHJインターナショナル(RHJI、旧リップルウッド)によるリストラで2010年3月期の単独決算で開業後初の最終黒字を達成したものの、翌2011年3月期は赤字に再転落した。セガサミーは4億円でフェニックスリゾートの全株式を買収する。

目玉施設だった開閉式の屋根を持つ全天候型プール「オーシャンドーム」は奥行き300m、幅100m、高さ38mで、大理石を砕いて作った長さ140mの人工ビーチや造波プールを備える「世界最大の室内ウォーターパーク」だった。セガサミーはオーシャンドームの営業再開を目指したが、2007年に閉鎖されてからは老朽化が激しく、2014年に施設の解体を決める。跡地に屋外競技選手の強化拠点であるナショナルトレーニングセンターの誘致を目指した。

フェニックスリゾートを有効活用する方策は…(同社ホームページより)