エイチ・アイ・エスは、九州で観光バスなどを運営する九州産業交通ホールディングス(熊本市。売上高211億円、営業利益△4億8300万円)をTOB(株式公開買い付け)により連結子会社化することを決議した。買付価額は28億2000万円。筆頭株主の澤田ホールディングスがTOBに応募するとしている。

買付価格は普通株式1株あたり570円。495万株を上限に買い付け、現在31.31%の持ち株比率を最大で55%に引き上げる。買付期間は2012年5月24日から6月19日まで。決済の開始日は6月25日。

九州産業交通HDは1942年8月、熊本県下のバス事業者45社とトラック事業者61社が統合して設立された九州産業交通を始まりとする持ち株会社。エイチ・アイ・エスは「国内旅行の強化」と「訪日旅行の促進」を経営戦略として掲げている。こうした戦略を推進するうえでは、運営する長崎県佐世保市のテーマパーク「ハウステンボス」などがある九州地区の観光産業を強化することが重要と判断。そのため、同地区で確固たる地位を築く九州産業交通HDをグループに取り込むことにした。