近年の総合商社のビジネスは、一般的にトレードと事業投資の2種類に分類される。トレードとは、商社の伝統的なビジネスで、取引仲介と金融を中心とした事業である。事業投資とは、商社が企業などに出資を行い、人材やノウハウ、資金、情報といった経営資源を投入し、経営を支援していく事業である。
だが、原料を輸入し、メーカーに販売するとともにメーカーの製品を輸出するトレードビジネスは、日本の高度経済成長期に重要な役割を担ったものの、メーカーが自力で原料を調達、製品を販売するようになり縮小する...
過去に9年連続で視聴率四冠王に輝き、近年も14年、15年と2年連続で年間・年度平均視聴率三冠王を達成している日本テレビ。だが、テレビ視聴者数とそれに伴う広告収入が減少する流れを変えられない今、他事業への多角化が必要となっている。これまでのM&Aと業績、総資産、純資産、自己資本比率の推移を見てみる。
一風変わったテレビCMで有名な大和ハウス工業。戸建住宅や賃貸住宅、商業施設などのコア事業だけでなく、スポーツジムやクレジットカード、電力小売りから介護、ロボットまで幅広く買収、出資、提携を繰り広げている。事業の多角化と、事業別の売上高と営業利益の推移、資産構成の変化などを見てみる。
ユニクロやGUを展開するファーストリテイリングのM&A戦略は、非常に明確だ。海外や新しい市場でユニクロのビジネスのプラットフォームを獲得すること、そしてグローバル展開の可能性のあるブランドを買収し、事業ポートフォリオを強化・拡充することである。