今後も成長が見込まれる自動車向け炭素繊維部品では、国内化学合繊大手がM&Aでしのぎを削っている。三菱ケミカルは2017年10月に自動車用の炭素繊維複合材部品を生産する伊C.P.C. SRLに約80億円出資し、持株比率を44%とした。
東レ<3402>は蘭テンカーテ・アドバンスト・コンポジット・ホールディングを約1200億円で買収した。テンカーテは航空機向け炭素繊維複合材部品が主力だが、今後は自動車部品に注力するという...
王子HDが海外企業のM&Aに力を入れている。2010年以降の買収企業は主なものだけでも7件。これに伴い海外売上高比率は2010年ごろに5%程度だったのが30%ほどにまで高まってきた。