ロート製薬は2019年2月に創業120年を迎えたのを機に、2030年にありたい姿を示す「ロートグループ総合経営ビジョン2030」を制定した。合わせてその後の10年間で、注力する事業領域を明確にし、各領域で目指す姿として「事業領域ビジョン2030」を定めた。
事業領域ビジョン2030の一つであるOTC領域では「日本におけるOTC医薬品のリーディングカンパニーを目指す」としており、この目的実現のための取り組みの一つが天藤製薬の子会社化だったわけだ...
2008年に日本ビクターとケンウッドが統合して誕生して以来、波乱万丈の経営が続いてきたJVCケンウッド。2020年3月期の売上高は約2913億円と、経営統合時の約8200億円に比べ3分の1近くまで縮小している。巻き返しのカギはM&Aだ。
殺虫剤3位のフマキラーが、およそ9年ぶりにM&Aに乗り出した。同社はスイスの農薬・種苗大手シンジェンタの日本法人であるシンジェンタジャパン(東京都中央区)からフラワー事業(種子、挿し穂など)を取得すると2021年2月1日に発表した。
国内最大手の携帯電話販売代理店網を持つティーガイアが、富士通系の富士通パーソナルズから携帯電話販売事業を買収する。シェアトップを維持するためのM&Aだが、成長が望めない業種だけにリスクは高い。なぜ同社はそんな決断をしたのか。M&A史を追う。