イオン<8267>子会社の業績悪化が止まらない。スーパーのマックスバリュ西日本<8287>は2020年3月26日に、2020年2月期の当期損益が23億円の黒字から52億500万円の赤字に転落すると発表した。 

上半期の営業時間の短縮による減収に加え、固定資産の減損損失54億1300万円、退職給付制度改定損7億4200万円、固定資産除却損2億1500万円の特別損失を計上するため当期損益を75億500万円引き下げた。 

イオン子会社ではコンビニエンスストアのミニストップ<9946>が2月18日に2020年2月期の当期損益が5000万円の黒字から59億円の赤字に転落すると発表したほか、靴小売り大手のジーフット<2686>も2月19日に2020年2月期の当期損益が22億円の赤字から35億円の赤字に拡大すると発表。 

さらに子供向け遊戯施設運営のイオンファンタジー<4343>が3月23日に2020年2月期の当期損益が21億5000万円の黒字から3億5000万円の赤字に転落すると発表した。これら4社の当期損益の減益額の合計は172億5500万円に達する。 

イオンの2020年2月期は売上高8兆6000億円(前年度比1.0%増)、営業利益2300億円(同8.4%増)、経常利益2200億円(同2.3%増)、当期純利益250億円(同5.8%増)の増収増益見通し。 

子会社の相次ぐ業績下方修正に伴い、イオンが予想通りの増収増益を達成することは難しくなってきたといえそうだ。 

影響大きい当期純利益 

マックスバリュ西日本は2020年2月期の売上高を5540億円から5429億9000万円に、営業利益を69億円から28億1100万円に、経常利益を71億円から32億4100万円に引き下げた。 

ミニストップは店内加工のファストフードなどが不振だったことに加え、韓国や中国で売り上げが大きく減少したため、2020年2月期の売上高を2010億円から1950億円に、営業損益を14億円の黒字から32億円の赤字に、経常損益を23億円の黒字から23億円の赤字に下方修正した。 

ジーフットは2020年2月期の売上高を前回予想と変わらない900億円に据え置いたものの、冬物商品の値下げ販売による利益率の低下で、営業損益、経常損益はいずれも10億円から16億円に赤字幅を拡大した。 

イオンファンタジーは中国、アジア、国内で新型コロナウイルスの感染拡大に伴う営業休止や来店客数の減少などが響き、2020年2月期の売上高を780億円から734億9000万円に、営業利益を54億円から32億円に、経常利益を47億5000万円から23億5000万円に引き下げた。 

当期損益以外の4社の業績予想の減少額の合計は売上高が215億2000万円、営業損益が114億8900万円、経常損益が114億5900万円。これら数字はイオンの売上高、営業利益、経常利益に与える影響はさほどではないが、当期純利益については影響は小さくない。

【4社の売上高、営業損益、経常損益、当期損益の減少額】単位:億円 

  売上高減少額 営業損益減少額
経常損益減少額
当期損益減少額
ミニストップ 60 46 46 59.5
ジーフット 0 6 6 13
イオンファンタジー 45.1 22 24 25
マックスバリュ西日本 110.1 40.89 38.59 75.05
合計 215.2114.89 114.59 172.55

文:M&A Online編集部