「ぶっちゃけ、0円でずっと使われても困る」楽天グループ<4755>の決算発表会見で、三木谷浩史会長が楽天モバイルが提供している「通信料金0円プラン」廃止について「本音」を漏らした。経営者としては当たり前の感想だが、そもそも0円プランの利用者の多くが有料プランに移行すると期待していたとしたら、あまりに「甘かった」と言わざるを得ない。なぜか?
結論は簡単だ。0円プランを選択するユーザーの大半は、有料プランに乗り換える気がない。そもそも本格的にスマートフォン(スマホ)を利用しようとするユーザーは、初めから有料プランで契約している。通信事業者(キャリア)が「お試しで使ってもらい、気に入ったら有料プランへ移行してくれるのではないか」と期待してもムダなのだ。
0円プランのユーザーは「無料で済む使い方」を心得ており、ほとんど有料課金へは踏み出さない。そうしたユーザーのほとんどは0円契約の回線を2台目以降のスマホで利用しており、メインのスマホは有料プランで契約している。新型スマホを購入して余った古いスマホで0円プランを契約するケースが多いようだ。
では、そうしたユーザーは0円プランで何をしているのか?0円で利用できるデータ量は、楽天モバイルで月間1ギガバイト。動画や音楽どころかウェブページを頻繁に見ていると、0円枠を突破してしまう。無料で収めるには、文字情報や小容量のデータ通信に限られる。
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