2020年に入り、経営陣による買収(MBO)がすでに5件に達し、前年の6件に早くも並ぶ勢いだ。このままのペースでいけば、2013年以来、7年ぶりに2ケタ(10件)に乗せる公算が大きい。
MBOを通じて上場廃止は敵対的買収を回避する究極の策とされる。その数は2011年の21件をピークに減少傾向に転じているが、モノ言う株主(アクティビスト)による株主提案の活発化などを背景に潮目の変わる可能性もあり、今後の推移が注目される...
事業会社による積極的な事業拡張を目的としたTOBは低調となる可能性が高く、株価が6か月以上低迷しているような企業のMBO・バイアウトなどは活性化する可能性があると思われます