廣済堂のMBOと対抗TOBに関する雑感 鈴木一功早大教授
廣済堂に対するベインキャピタルと提携したマネジメント・バイアウト(MBO)にかかる株式公開買付(TOB)は、対抗的TOBが発表されたことにより、その成否が混沌としてきた。
鈴木 一功
| 2019/3/26
2019.03.26
7月11日不動産事業、ホテル事業を行っているユニゾホールディングス(ユニゾ)に対して、旅行代理店大手でホテル事業にも力を入れているエイチ・アイ・エス(HIS)が株式公開買付(TOB)を開始した。
事前に買付対象先の合意がないTOBは、今年になって伊藤忠の対デサント、南青山不動産(旧村上ファンド系)の対廣済堂に続き、3件目となる。本稿執筆時点(7月12日午前8時)では、ユニゾ側の意見表明報告書が確認できないが、この後仮に「反対」の意見が表明されることになれば、対デサントに続き2件目の敵対的買収となる...
廣済堂に対するベインキャピタルと提携したマネジメント・バイアウト(MBO)にかかる株式公開買付(TOB)は、対抗的TOBが発表されたことにより、その成否が混沌としてきた。
スポーツウエア大手のデサントと筆頭株主の伊藤忠商事との経営対立が後戻りできない状況となっている。伊藤忠は1月31日、事前通告なしで、デサントに対してTOBを開始した。