スポーツウエア大手のデサント<8114>と筆頭株主の伊藤忠商事<8001>との経営対立が後戻りできない状況だ。伊藤忠は1月31日、事前通告なしで、持分適用関連会社のデサントに対してTOB(株式公開買い付け)を開始した。これに対し、デサントは賛同か反対かの意見を表明していないが、敵対的TOBの構図が決定的となっている。
伊藤忠によるTOBはデサント株式を買い増し、現在約30%の持ち株比率を40%に引き上げる内容で、デサントの子会社化を目的としたものではない...
新進気鋭のアナリスト巽震二が送るTOBマーケットレビューの連載第2回。今回の注目銘柄は、出光との合併計画が頓挫している昭和シェル石油。昭シェルの株式は早晩売却すると思われるからだ。