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巽 震二の国内株式TOBマーケットレビュー第6回 新日鐵住金<5401>

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新日鐵住金のグループ会社に注目

 新日鐵住金<5401>グループの上場子会社・上場持分法適用会社に注目したいと思います。具体的には、日新製鋼<5413>、合同製鐵<5410>、共英製鋼<5440>、大阪製鐵<5449>、トピー工業<7231>を取り上げます。 

 後述するように、足元の株価上昇に伴う割高感から、TOBマーケットは現在低調です。そのような低調な市場の中で、TOBの可能性がある株はどのような銘柄か、考えてみたいと思います。 

 まず、株価上昇による割高感がTOBを抑制しているとすれば、相対的に上昇率の低い銘柄ならばTOBも行われうると考えられるのではないでしょうか。 

 今回の上昇相場は、個別銘柄はあまり動いていない割に指数ばかり上がっているとの声が多いようです。これはすなわち、指数寄与度の大きい銘柄、日経平均で言えば、ファーストリテイリング<9983>、ファナック<6954>といった値嵩株、TOPIXで言えば、構成比の高い金融セクター株に上昇が集中し、他セクターの株は置き去り状態ということを示唆しています。

 そこでまず、野村アセットマネジメントの業種別TOPIXインデックスETFシリーズの価格推移から、セクター別の株価上昇率を検証し、出遅れセクターを探してみたいと思います。 

図1.業種別株価上昇率

業種別株価上昇率
筆者作成

 TOPIXの年初来安値2017/4/17からの上昇率と、今回の上昇相場の起点2017/9/6からの上昇率をセクター別に見てみると、順位に入れ替わりはあるものの、概ね共通したセクターがTOPIXをアンダーパフォームしています。

 その中でも最もアンダーパフォームしているのは、ディフェンシブ銘柄の保守本流である電力・ガスセクター。しかし、このセクターは許認可業種で寡占が進んでおり、よほど政治的な動きがない限りTOBの対象となることは考えにくいでしょう。 

小売り、食品も目が離せない

 次点以降では、鉄鋼・非鉄、小売り、食品あたりが共通してアンダーパフォーム幅が大きくなっています。この中で言えば、市場飽和で再編の動きが進んでいる電炉セクターを抱える鉄鋼・非鉄、最も子会社上場の多いグループであるイオン<8267>を擁する小売り、まだまだ過当競争の続く食品と、いずれもTOBの可能性は比較的高いと考えられます。 

 この中から一つを選ぶとすれば、私は鉄鋼・非鉄、特に新日鐵住金のグループ会社に着目したいと思います。 

株式公開買付(TOB)

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