不動産・ホテル業のユニゾホールディングスに対して子会社化を目的にTOB株式公開買い付け)を実施中の米投資会社フォートレス・インベストメント・グループは29日、1株あたり4100円としていた買付価格を1100円引き上げて5200円とし、併せて買付期間をこれまでの2月4日から2月13日に6営業日延長すると発表した。

一気に1100円引き上げ、ブラックストーンの出方も影響?

ユニゾをめぐってはフォートレスに対応する形で昨年12月21日からユニゾ従業員による買収(EBO=エンプロイー・バイアウト)が2月4日を買付期間として始まっているが、フォートレスが提示した買付価格5200円はEBOの5100円を100円上回る。

ただ、買収合戦の様相を呈するユニゾの株価の29日の終値は5530円と前日比340円急伸し、市場価格がEBO、フォートレスいずれの買付価格をも大幅に上回り、双方が思惑通りユニゾ株を買い付けるのはいぜん困難な情勢となっている。この日のユニゾ株の高騰は前日に、米投資会社ブラックストーンがユニゾの賛同を前提に1株5600円でのTOBを提案したことが材料となった。

フォートレスが買付価格を引き上げるのは昨年11月15日に4000円から100円アップの4100円に変更して以来2度目だが、今回は一気に1100円引き上げて5200円とした。EBOで提示された5100円を意識したものとみられる。買付期間の延長は昨年8月19日にTOBを開始後、12回目。延長を繰り返した結果、買付期間は117日間に及ぶ超ロングランとなる。

従業員買収、成就が困難視

ユニゾ従業員よる買収は米投資会社ローン・スターと組んで行われているが、買付価格が市場価格を下回る状況では成就が困難視され、2月4日に迫った買付期間の延長、さらには買付価格の引き上げの検討を迫られそうだ。

文:M&A Online編集部