1月12日、マグロ運搬船の運行を展開する株式会社東栄リーファーライン<9133>(以下、東栄)が、11月9日より開始した公開買付の応募総数が下限に達しなかったため、公開買付を中止することを発表した。今回の公開買付の買付者は、現在の東栄の役員5名が創設した株式会社オーシャン(以下、オーシャン)であり、所謂MBO(マネジメント・バイアウト)に該当するものである。
MBOの不成立といえば、2007年の不動産会社のテーオーシー(TOC)<8841>や2008年の女性下着販売のシャルレ<9885>などがある。今回なぜ東栄はMBOを実現することができなかったのだろうか...
MBO(経営陣による買収)が話題になっている。MBOは経営陣が買収価格を操作できるから、株主は十分なプレミアムを享受できず不利益を受けやすいとも言われるが本当だろうか。株価データを元に検証する。