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新型コロナの短時間検査が可能な「抗原検査キット」が承認へ 

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写真はイメージです

富士レビオ(東京都新宿区)が4月27日に製造販売承認を申請していた新型コロナウイルスの抗原を簡単、迅速に検出できる抗原検査キットが5月13日にも承認される見通しとなった。

抗原検査は新型コロナウイルスの感染の有無を検査するもので、30分ほどで結果が判明するとされており、PCR検査と比べると、簡単に短時間で検査結果を得ることができるため、早期治療に役立つという。

ただ、抗原検査はPCR検査と比べると精度が低いと言われており、PCR検査と組み合わせて使用することが必要となる。抗原検査とはどのようなものなのか。同キットを開発した富士レビオとはどのような企業なのか。

抗原抗体反応を利用

抗原は細菌やウイルスのほか、花粉、卵、小麦などの生体に免疫反応を引き起こす物質を指す。一方、抗原と対をなす抗体は、体内に入った抗原を体外に排除するために作られるたんぱく質をいう。抗原と抗体は特異的に結合する性質がある。

今回の抗原検査キットは、あらかじめウイルスの抗体を検査容器などに固定しておき、 検査物に含まれるウイルスの抗原を反応させ、さらにこれに酵素などで印をつけた抗体を結合させ発色させることで、抗原を検出する酵素免疫測定法などの技術を用いて開発した。

特別な検査機器が必要なく、 簡単に短時間で検出結果を得ることができるのが特徴で、すでにインフルエンザウイルス、 B型肝炎ウイルスなどでも診断キットとして活用されている。

現在、新型コロナウイルスの検査に用いられているPCRは、ウイルスの遺伝子を増やして陰陽性の判断を行う仕組みのため、専用の機器が必要で結果が得られるのに数時間かかる。これに対し抗原検査だと短時間で判断ができるものの、精度が低いため陰性となった場合でもPCRと組み合わせて検査を行う必要がある。

7月にはH.U.グループホールディングスに社名を変更

富士レビオ(東京都新宿区)は感染症や腫瘍、生活習慣病などの臨床検査薬の製造、販売や輸出入を手がける企業で、1950年に富士臟器製薬として創業し、1966年に世界初の梅毒検査製品「梅毒HA抗原(TPHA)」を発売した。

1983年に社名を富士レビオに変更し、同年に東京証券取引所市場第二部に、1987年には同第一部市場に上場した。2000年には医薬品事業を売却し、臨床検査薬の製造、販売に経営資源を集中した。

2005年に受託臨床検査事業などを手がけるエスアールエル(東京都新宿区)と経営統合し、持ち株会社のみらかホールディングス<4544>を発足。これに伴い、中核事業会社として富士レビオは再スタートを切った。

さらに、みらかホールディングスは医療領城にとどまることなく、広くヘルスケア領城への業容拡大を狙いに、2020年7月に社名をHealthcare for youを表すH.U.グループホールディングスに変更する。 

文:M&A Online編集部

M&A Online編集部

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