新型コロナウイルス感染拡大前の2019年12月時点では、組入比率トップ(2.30%)は東京センチュリーでした。東京センチュリーは航空機のリースなどを手掛けている会社。航空機需要が緊縮したことを受けて、出資比率を1.43%まで下げました。

2位のSHIFTは急速に保有比率を高めた銘柄です。2019年末時点での保有比率は0.9%でした。SHIFTは2020年8月期の売上高が前期比47.0%増の287億1,200万円、営業利益が52.8%増の23億5,300万円。更に2021年8月期の売上予想が56.7%増の450億円、営業利益が44.5%増の34億円と快進撃を続けています。事業内容はソフトウェアの品質保証です。多くの企業でデジタルトランスフォーメーション(DX)が叫ばれ、生産性を上げるためのIT技術導入が進むと予想されます。それに伴い、SHIFTのサービスは今後も需要が拡大するとみられています。また、モバイルゲームやソーシャルゲームのバグを見つけるデバッグも受注しており、スマートフォンゲーム市場の拡大による増収増益にも期待できます。

SBIホールディングスの買収で顧客基盤を強化

2018年12月25日に上場するはずだったレオスは、その月の20日に延期すると突如発表しました。コーポレート・ガバナンス及び内部管理体制の有効性について深堀りすべき事項が発生した、というのがその原因。主幹事のみずほ証券から延期の要請があったとしています。

その後、なぜSBIホールディングスの傘下に入ったのでしょうか。

SBIは以前からM&Aによる資産運用事業への進出を明言しており、その候補にレオスがあがりました。レオスは委託販売パートナーとしてSBIとは古くから付き合いがあり、SBIの膨大な顧客基盤による販売強化が狙えます。

SBIが買収した背景には、レオスが新型コロナウイルスで経営危機に陥ったのではないか、との憶測が流れました。しかし、M&Aの交渉は2019年秋から始まっていたと代表の藤野氏が否定しています。また、株式は既存株主からの譲渡となり、会社の資金になるものでもありませんでした。

買収後も経営陣や運用チームに変更はありません。SBI傘下に入ったとはいえ、これまで通りの投資スタイルを貫くとしています。

文:麦とホップ@ビールを飲む理由