オアシス・マネジメント・カンパニーは、イスラエルで従軍歴を持つセス・フィッシャー氏によって2002年に設立された資産運用会社。2004年より香港を拠点とし、世界各国に投資している。物言う株主のアクティビストファンドとしても知られ、過去にはアルプス電気とアルパインの経営統合や片倉工業への株主提案で話題となった。

日本に特化した「オアシス・ジャパン・ストラテジック・ファンド」を設立し、現在はセブン&アイ・ホールディングス<3382>など10社以上の日本企業に投資。運用額の大半を日本に向けたことで、存在感が高まっている。
〇オアシス・マネジメントの主な投資先(2020年4月15日現在)
| 証券コード | 銘柄 | 保有割合 | 提出日 |
|---|---|---|---|
| <6736> | サン電子 | 11.08% | 2020/4/13 |
| <9681> | 東京ドーム | 9.61% | 2020/1/31 |
| <6707> | サンケン電気 | 6.47% | 2020/2/13 |
| <8184> | 島忠 | 6.41% | 2020/1/17 |
・直近1年間に提出された大量保有報告書および変更報告書より作成
アクティビストファンドへの風向きが変わってきている。オアシスは電子機器製造のサン電子<6736>に対し、4月8日に開催された臨時株主総会でサン電子が2019年3月期まで2期連続で営業赤字を計上し、2020年3月期も赤字見通しであることから経営陣の刷新を求めた。
その結果、山口正則元社長ら4人の取締役解任とオアシスが推薦する5人の取締役の株主提案について、過半数の賛成を獲得して可決されたのだ。これはオアシスにとって、日本で株主提案を通した初の事例となった。
オアシスは、東京ドーム<9681>の株式を9.61%保有する大株主でもある。オアシスは、東京ドームが人気球団の読売ジャイアンツのホーム球場であるという利点を生かさず、2019年1月期まで3期連続で営業利益率が低下していると指摘。ドーム球場やホテル・遊園地などに設備投資をすれば、収益力が高まると主張している。
東京ドームは、4月28日に定時株主総会を開く予定。現時点で株主提案は出ていないが、オアシスが株主総会でどのような提言をおこなうかが注目されている。
文:M&A Online編集部
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