旧村上ファンド系のレノが「レオパレス」を買い増しする理由
施工不良問題に揺れるレオパレス21の株価が上昇している。きっかけは投資会社レノの「買い」だ。レノは旧村上ファンドの関連会社で、いわゆる「モノ言う株主(アクティビスト)」。レノが買い増す理由とは?
「M&A(合併・買収)」と聞いても、個人にはあまり関係ないと感じるのではないでしょうか。それは、M&Aについて、上場企業間で行われる敵対的買収や巨額マネーの印象が強いからかもしれません。
でも、個人でも手軽にM&Aに関わることができる方法があります。それは、M&Aをテーマにした投資信託を購入することです。個人でM&Aが行えるわけではありませんが、M&A視点での投資を間接的に行うことができます。
ここではM&Aをテーマとした投資信託とは、どのような金融商品なのかを取り上げます。また、この投資信託を購入してみたい場合の注意点も見ていきます。なお、具体的な商品名も取り上げますが、個別の金融商品を推奨するものではありません。また、投資信託はリスクのある商品であり元本割れの可能性もあるため、投資は自己責任で行ってください。
まずは、投資信託について簡単に説明します。投資信託とは、小口の資金を投資家から集めて、大きな資金にして、専門家が運用してくれる金融商品です。そして、その運用成果が投資家それぞれの投資額に応じて分配される仕組みとなっています。実際に、集めた資金をどのような対象に投資するかは、投資信託ごとの運用方針に従って専門家が行います。
では、「○○をテーマにした投資信託」とは、どのような投資信託でしょうか。投資信託には数多くの種類があるのですが、ひとつのテーマに基づいて投資対象を決定していく種類の投資信託があります。一般に「テーマ型投資信託」や「テーマ型ファンド」などと呼ばれる投資信託です。例えば、「環境」をテーマとした投資信託であれば、地球温暖化対策やエコ活動を活発に行っている企業を投資先としたりします。
つまり、「M&A」をテーマとした投資信託は、「テーマ型投資信託」の一種で、集めた資金を「M&A」というテーマに基づいて投資先が決定され運用されていく投資信託なのです。
例えば、以下のような商品があげられます。
・明治安田日本株バリューアップ・セレクト100
・三井住友DSアセットマネジメント M&Aフォーカス・ファンド
・東京海上・グローバルM&Aフォーカスファンド(為替ヘッジなし)
M&Aをテーマにした投資信託だからといって、投資信託で集めた資金で実際に企業の合併や買収といったM&Aを行っているのではありません。
これらの投資信託は、投資先の決定や売買のタイミングをはかったりするのに「M&Aの視点から様々な分析する」という切り口を用いて運用されています。
では、具体的な事例を見ていきましょう。
施工不良問題に揺れるレオパレス21の株価が上昇している。きっかけは投資会社レノの「買い」だ。レノは旧村上ファンドの関連会社で、いわゆる「モノ言う株主(アクティビスト)」。レノが買い増す理由とは?