コロナの収束が見えたような見えないような…。いや、実はもう一段下げが待っているのではないか…などと株式相場に対して疑心暗鬼な今日この頃。そんな時はチャートを頼りに相場へ取り組んでみるのも1つの方法である。

【ローソク足とは?】

ローソク足は昭和の初期に開発されたもので、その形からローソクの名がつけられた。正式な名称は「陰陽足」。先行き不透明な相場の「案内灯」とも考えることができる。その日の最初の値段を「始値」、最後についた値段を「終値」、その日の一番高い値段が「高値」、逆に一番安い値段が「安値」である。

始値と終値を結んで四角に囲めば、いくらで始まって、いくらで終わったのかがわかる。四角が白ければ「陽線」で、始値より終値の方が高かったことを表す。逆に黒ければ「陰線」となり、始値より終値の方が安かったことを表す。

簡単に言えば陽線は「強い」、陰線は「弱い」線である。では、始値と終値が一緒の時はどう読めばいいのか。相場に勢いがない、つまり迷っている。ということになる。

ポイント! 白は上向き、黒は下向き。四角の幅が大きいとその勢いも強い。

 ローソク足にはヒゲがつくことが多い。このヒゲがつくことでローソク足はそれぞれ個性を持つことになる。ヒゲの意味を整理すると、上位置に出たヒゲは「上げて、下げた」ことを意味し、下に出たヒゲはその逆である。それとヒゲの長さには「揺らぎ」が表れていることが多く慎重に見ておく必要がある。

ポイント!ヒゲが決定的な変化を示すこともある。

【ローソク足の基本形】

1)大陽線・大陰線
実体の長い足である。白いのが大陽線。黒いのが大陰線。取り敢えずは、大陽線=すごく強い相場、大陰線=すごく弱い相場と覚えればよい。この大陽線(大陰線)の出現自体が相場の方向転換を示すこともある。

(2)小陽線・小陰線
実体の幅が小さい(短い)ものをいう。「コマ」という相性で呼ばれることがある。実体の幅が小さいと「極小線」と呼ばれ、動きが乏しい持ち合い相場となる時に出やすい。

(3)上ヒゲ陽線・上ヒゲ陰線
上の方に長いヒゲが目立つローソク足のことを言う。下の位置にはヒゲがあってもなくてもいい。上ヒゲには投資家心理の揺らぎが感じられる、と言われ陽線であったとしても勢いに乏しく、あまり強い足ではない。

(4)下ヒゲ陽線・下ヒゲ陰線
これは③とは逆に、下位置に長いヒゲが伸びているローソク足のことを言う。上の位置にはヒゲがあってもなくてもいい。下値に抵抗感がある、下落相場の勢いが弱まってきている足である。ただ、株価がかなり上昇した時に高値圏で出ると、天井形成のシグナルになるとされるから、そこは注意が必要である。

(5)寄引同時線
始値と終値が同じ値段で、実体に全くの厚みのない線。始値のことを「寄り値」、終値のことを「引け値」と呼ぶことからきている。この線には方向性も勢いも感じられない。こうして変化が乏しくなった状態を「煮詰まる」といい、転換点とか、分岐点とする見方がある。上下にヒゲがあると「十字足」と呼ばれる。

ポイント! ローソク足1本では不安。ただし、上記を2~3本組み合わせると確実性が増す。

 大阪・堂島の米相場の時代から使われていたと言われるローソク足。チャートが示す変兆に気づき、それに応じて冷静に対処していけば、投資による失敗のいくつかは回避できるのかも知れません。

文:晴れの国トレーダー