ホンダがエンジンを捨て、EVに「本気」を出す三つの理由

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理由2 日産にハイブリッド車で猛追されているから

一方、ホンダはHV市場で後発メーカーの追い上げにも直面している。日産自動車<7201>だ。カルロス・ゴーン社長・会長時代の日産におけるエコカー戦略は「EV一本槍」で、HVはあくまで「おまけ」程度の存在だった。だが、2010年に発売した世界初の量産型EV「リーフ」が旧式化し、販売が低迷。そこで2016年に「ノート e-POWER」を投入する。

同車はシリーズ方式のHVを採用。これはエンジンを発電専用とし、モーターのみで走行する「発電機付きEV」で、乗り心地はEVに近い。そのためHVとしては後発で、ベース車である「ノート」のマイナーチェンジ版として発売されたにもかかわらず、ヒット車となった。2020年のフルモデルチェンジではHV専用仕様となっている。

e-POWERの投入で年間国内販売トップとなった「ノート」(同社ホームページより)

日産には9車種のHVがあるが、うち4車種のシリーズ方式HVで販売を伸ばし、2020年のHV国内販売台数は12万1263台とホンダに迫っている。この勢いのまま日産にHV販売台数で追い抜かれて3位に転落すると、CVCCエンジン以来の「エコカーメーカー」としてのホンダブランドは地に堕ちる。そうなる前にEVシフトを急ぎ、「エコカーメーカー」ブランドの再構築を狙っているのだ。

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