「デルタ変異株」に有効なJ&J製ワクチン 日本で使える日は来るのか

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写真はイメージです

米国の製薬会社ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J、ニュージャージー州)は、同社の新型コロナウイルス感染症ワクチンが、デルタ変異株に有効であり、効果は8カ月間持続すると発表した。

デルタ変異株は従来のウイルスより2倍以上感染が広まりやすい可能性が指摘されており、日本でも感染者が増加傾向にある。

J&Jは2021年5月24日、厚生労働省に同社のワクチンの製造販売承認を申請。承認が得られた場合は、2022年初頭にも同ワクチンを日本に供給できる可能性があるとしている。

さまざまな変異株に効果

J&Jが7月6日に発表したリリースによると、同ワクチンを1回接種するとデルタ変異株をはじめベータ変異株、ガンマ変異株、アルファ変異株、エプシロン変異株、カッパ変異株、D614G変異株などのさまざまな変異株に対する中和抗体が生成されたという。

詳細な数字は明らかにしていないが、J&Jの開発責任者は同ワクチンについて「強力な中和抗体反応を示し、その反応は衰えることなく、むしろ経時的に向上することが確認された」とのコメントを出している。

同ワクチンは2021年2月27日に米国で緊急使用許可を取得しており、欧州委員会でも3月11日に条件付き製造販売承認を取得するなど、世界各国で承認が進んでいる。

風邪のウイルスを活用

J&Jが開発したワクチンは、ウイルスベクターワクチンと呼ばれるタイプで、新型コロナウイルスの表面にある突起状のたんぱく質(スパイクたんぱく質)を作り出す遺伝子を、無害化した風邪などのウイルスに組み込んで投与する。

投与したウイルスによってスパイクたんぱく質が体内で作り出され、これに対する抗体ができることで、ウイルスが細胞内に入り込むのを防ぐことができる。

この仕組みは英国の製薬会社アストラゼネカ製のワクチンと同じで、すでに接種が始まっている米ファイザー製や、米モデルナ製のメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンとはタイプが異なる。

厚労省はアストラゼネカの新型コロナウイルス感染症ワクチンを特例承認しているものの、副反応として血栓症が報告されていることから、当面は公的接種の対象から外すとしている。

J&Jのワクチンもアストラゼネカと同様に、接種後に血栓症発症の報告がある。デルタ変異株に有効なJ&Jのワクチンが日本で使用される日は訪れるだろうか。

文:M&A Online編集部

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