苦戦する「あみやき亭」コロナ禍の中、企業買収の成果は現れるのか

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写真はイメージです

焼肉チェーン店「あみやき亭」などを運営する、あみやき亭<2753>が苦しんでいる。同社が7月2日に発表した2022年3月期第1四半期(2021年4月~6月)決算では、コロナ禍の影響で12億円を超える営業赤字を余儀なくされた。

2022年3月期通期では1億円強の営業利益を予想するが、第1四半期の落ち込みをどのように挽回するのか。

同社が2009年以降に子会社化したスエヒロレストランシステム(神奈川県大和市)、アクトグループ(東京都港区)、杉江商事(東京都江東区)の事業を含む焼肉事業は、第1四半期に前年同期比22.4%の増収となり、焼鳥事業(前年同期比24.3%の減収)の落ち込みをカバーし、その他事業(同15.9%の増収)の伸びを上回った。

コロナ禍で厳しい経営状況に陥っている外食産業にあって、焼肉業態は堅調に推移しており、同社でも焼肉事業が業績回復のけん引役になることは間違いなさそう。果たしてその見通しは?

通期では営業黒字に

あみやき亭の2022年3月期第1四半期の売上高は前年同期比16.2%増の46億4200万円だった。前年同期はコロナ禍で売り上げが半減しており、2ケタの増収となったもののコロナ前の水準にはほど遠い。

そんな中、もともとの事業であるあみやき亭で、品質の一層の向上などに取り組んだのをはじめ、2009年に子会社化した焼肉「スエヒロ館」を運営するスエヒロレストランシステムでは、和牛商品をチェーン店価格で提供。また、2014年に子会社化した焼き肉店「ブラックホール」などを運営するアクトグループでは、アクトグループが経営する焼肉店舗に焼肉食材を供給し、品質の向上に取り組んだ。

さらに2019年に子会社化した「ホルモン青木」などを運営する杉江商事では、グループのシナジーを活用しコストの削減を進めた。

この結果、2ケタの増収を実現したものの、売上高がコロナ前の水準を大きく下回った結果、採算性は改善せず、本業の儲けを示す営業損益は12億6400万円の赤字に陥った。ただ、経常損益は助成金収入12億2700万円があり、赤字額が2200万円に縮小し、当期損益は6400万円の黒字となった。

こうした状況を踏まえ、通期では当初の予想を変えず、売上高282億円(前年度比27.4%増)、営業利益1億2000万円、経常利益3億5000万円、当期利益2億5000万円を据え置いた。

ワクチン接種の広がりとともに外食産業に明るさが戻ってくるとの予想の中、M&Aの効果は果たして予想通りに現れるだろうか。

文:M&A Online編集部

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