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楽天が買収した「こんまり」って、どんな会社?

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企業向けコンサルへ展開する可能性も

KonMari Media は資金調達にも積極的だ。2018年に数百万ドル(数億円)台の調達ラウンドを世界最大のベンチャーキャピタル(VC)ファンドの米セコイア・キャピタル(Sequoia Capital)を通じて完了したのに続き、4000万ドル(約42億円)の資金調達でVCと交渉を進めていると報じられた。

KonMari Media は資金調達を否定したが、近藤氏が会社にふさわしい投資家を見つけるために面談していることは認めている。その「投資家」の1人が楽天の三木谷浩史会長兼社長だったようだ。

三木谷会長兼社長は「整った職場環境を保つことは、ビジネスパーソンとしての成功に向けた重要なステップのひとつ。今後、片づけを通じて近藤さんとともに、様々な取り組みを推進していく」とコメント。近藤氏は楽天が創業以来続けている片づけの習慣をブラッシュアップする Joy Ambassador(ジョイ・アンバサダー)に就任する予定という。

現時点では KonMari Media が楽天の事業に直接貢献することはなさそうだ。社内の整理整頓活動の推進を目指す楽天と、資金調達を模索していた KonMari Media の思惑が一致した買収だった可能性が高い。

整理整頓は業務の迅速化やミス撲滅、コスト削減につながる重要な手法。国内製造業でも5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)として1980年代から導入されており、日本のモノづくり力向上に大いに貢献したといわれている。

現在は一般家庭向けのこんまりメソッドが、楽天との協働で企業向けのコンサルタント業務にも展開できるかもしれない。そうなれば、KonMari Media にとっては大きな飛躍につながる転機となる。

楽天とのパートナーシップで「こんまりメソッド」を企業向けに展開できるか(KonMari Media ホームページより)

文:M&A online編集部

M&A Online編集部

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