目は生まれつき左右でズレがある。そのズレを潜在眼位という。調整すればゴルフなどのスポーツでプレーの質が変わってくる。

この事実に基づき、実際に目の筋力のトレーニングやズレを矯正矯正するメガネなどを提供しているのがパーソナル・グラス・アイックス(福岡県飯塚市)取締役の小松佳弘さん。

両眼が外方向にズレている場合を外斜位、内側に向きやすい状態が内斜位、上下にズレている場合を上下斜位と呼ぶ。1メートル先のある点を見る際に、左右の目で5ミリメートル単位で計測することができる。

同社が検査したところ1000人中96%に左右のズレがあった。小松さんが検査した中には上下に18センチメートルものズレのある人がいた。上下に2センチメートル以上のズレがあると物が二つに見える症状を自覚する場合がある。この人の場合は完全に物が二つに見えており「日常生活ではどちらか一つを見るようにしていた」という。

外斜位の人はボールが曲り、内斜位の人はショートする

ドイツ製の検眼機器を操作する小松さん(同社銀座店)

ここまで極端でなくても、ほとんどの人にズレがあり、このズレをなくすことでスポーツのプレーの質を高めることができる。

例えばゴルフ。外斜位の人はグリーン上の盛り上がりが小さく見える傾向があり、通常にパターを打てば本人が思っている以上にボールが曲がってしまう。

内斜位の人は下りがより急に見えるため、パターはショートしやすい傾向にある。さらに上下斜位の人は体が傾く傾向があるため、距離認識力が弱くなる。

では、どのようにこのズレと向き合って調整していくのかというと、二つの方法がある。一つはトレーニング。普段あまり使っていない目の筋肉を動かすことで、もともと持っているズレを調整する力を引き出す。

もう一つはメガネによる矯正。メガネをかけるだけでズレを修正することができる。さらにトレーニングを合わせて行うことで、より相乗効果を得ることができる。

トレーニングは検査料金を含め16000円。通常その後のトレーニングは自宅でできるが、店舗での本格的なトレーニングも可能。

メガネは検査料金が3000円で、メガネ本体は45000円から23万円。小松さんによると「目の不調はうつなどにもつながるケースがある。原因が分かれば、不安が軽減する」という。小松さんには「発達障害の子どもを伸ばすビジョントレーニング」の著書もある。

小松さん(同社銀座店)

パーソナル・グラス・アイックスは1940年に時計店として福岡県飯塚市で創業。のちにメガネ専門店に業態を変更。現在はドイツ製の検眼機器を備え、80項目以上の検査によって、左右のズレの検査や、目と身体との連携検査などを行っている。2019年に企業価値協会(東京都港区)から価値ある優良企業として認定を受けた。


小松さんの著書

文:M&A Online編集部