2017年第2四半期のTOB全7件のTOBプレミアムの平均は-2.41%、マイナスのプレミアムを除いた平均は2.5%でした。マイナスのプレミアムを除いた平均は前年同期が56.27%、直前四半期は25.5%でしたので、下落しています。下落の要因としては、対直前四半期・前年同期とも、株価が高値横ばいでの推移を続ける中で国会の空転が続き、経済政策の停滞懸念と景気見通しへの不透明感、株価全体に対する割高感・高値不安感が強まり、TOB取引自体がかなり低調であったことが主要な要因と考えられます...
2017年8月10日にUSENが上場廃止となりました。経営統合のスキームとして、U-NEXTがUSENに公開買付(TOB)をする形で行うのですが、事実上、宇野氏によるマネジメント・バイアウト(MBO)と見られています。USENを一例として、メリット・デメリットを含め、MBOについて考察しました。
東京証券取引所は2日、MBOによって非公開化した企業が再上場する際の上場審査の指針を公表した。MBOと再上場が一連の取引となっていないか関連性を調べるほか、MBO時の計画とその後の進捗の乖離などについても検証する。MBO後に再上場する事例が今後増加する可能性があり、審査を慎重に進めることで、投資家保護を強化する狙いがある。
KDDIと住友商事によるジュピターテレコム(J:COM)の買収で、海外投資家らがTOBの買い付けに応じない株主から強制的に株を買い取る際の価格が「低すぎる」と申し立てた主張を、最高裁が退けたのは記憶に新しいところ。TOBを投資の目線で見るとどうなるのだろうか?「節税ヒントがあるかもブログ」のメタボ税理士が、全3回でTOBについて分かりやすく解説する。