前期、平均プレミアムは2.5%に下落

 2017年第2四半期のTOB全7件のTOBプレミアムの平均は-2.41%、マイナスのプレミアムを除いた平均は2.5%でした。マイナスのプレミアムを除いた平均は前年同期が56.27%、直前四半期は25.5%でしたので、下落しています。下落の要因としては、対直前四半期・前年同期とも、株価が高値横ばいでの推移を続ける中で国会の空転が続き、経済政策の停滞懸念と景気見通しへの不透明感、株価全体に対する割高感・高値不安感が強まり、TOB取引自体がかなり低調であったことが主要な要因と考えられます。 

当面は手控えの展開か

 引き続き、グループ再編型のTOBは一定の取引量を維持するものと考えられます。親子上場会社の子会社に注目です。 

 ただし、10月以降の株価が外国人投資家の強気な買いに牽引されて予想外の強気相場となったことから、実業界の高値警戒感はむしろ強まっている可能性があり、高値掴みとなる可能性が高いとの見方から当面はTOBが差し控えられる展開が持続する可能性が高いでしょう。11月以降、一定以上の値幅の株価調整が生じない限り、一般投資家に妙味のあるプレミアムのTOBは期待薄かもしれません。

文:マーケットアナリスト 巽 震二/編集:M&A Online編集部

・「2017年第3四半期 TOBプレミアム分析レポート」はこちらからどうぞ(分析レポートを読む)