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武田薬品のシャイアー買収は成立するのか。公取委が承認
2018/10/23
武田薬品工業はアイルランドの製薬会社シャイアー買収の申出に関して、公正取引委員会から無条件の承認を得た。日本企業過去最高額のM&Aは予定通り成立するのか。山場が近づいている。
武田薬品工業<4502>が12月5日に大阪市内で開催する臨時株主総会での反対票が25%前後にとどまり、武田薬品によるシャイアー買収が実現する見通しとなった。
武田薬品の将来を考える会が2018年11月28日、東京都千代田区の大手センタービルで開催した個人投資家を対象にした「武田薬品のシャイアー買収計画 徹底分析セミナー」の中で公表した。
同会によると個人投資家で15%近い反対票が確保でき、創業家と武田OBらの票を加えると「反対票は25%前後に達するのでないか」とし、「M&Aを阻止するために必要な3分の1(34%)の反対票を達成するのは困難な状況」と説明した。
ただ、同会では利害関係にある証券会社などについては決議を棄権するように求めており、棄権率が高まり、反対票が3分の1に達することに期待を寄せている。
文:M&A Online編集部
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武田薬品工業はアイルランドの製薬会社シャイアー買収の申出に関して、公正取引委員会から無条件の承認を得た。日本企業過去最高額のM&Aは予定通り成立するのか。山場が近づいている。