武田薬品工業<4502>によるアイルランドの製薬会社シャイア―の買収準備がまた一つ整った。

武田薬品は同社の米国預託証券がニューヨーク証券取引所に、2018年12月24日に上場される見込みであると発表した。

武田薬品の米国預託証券がニューヨーク証券取引所に上場

武田薬品が買収を進めているシャイアーの株主は、買収が成立すればシャイアー株1株につき、現金30.33ドルと、武田薬品の新株式0.839株か、武田薬品の米国預託証券1.678株を受領することができる。

武田薬品の米国預託証券がニューヨーク証券取引所に上場されることで、シャイアー株主が武田薬品株式を保有しやすくなるため、シャイアー株主が武田薬品株式を手放すことで起こる武田薬品株価の値下がりを防ぐことができる。

武田薬品の米国預託証券は現在、米国店頭市場で取引されているが、上場後はティッカーシンボル“TAK”で取引され、ニューヨークメロン銀行が預託銀行を務める。東京証券取引所とニューヨーク証券取引所の双方に上場される医薬品メーカーは武田薬品だけという。

武田薬品のコスタ・サルウコス最高財務責任者(CFO)は、「ニューヨーク証券取引所と東京証券取引所の双方への上場は、グローバルなバイオ医薬品企業のリーディングカンパニーである当社のポジションを表わすもの」とコメントし、シャイアー買収で一気にグローバル企業にかけ上げる姿勢を示した。

武田薬品のシャイアー買収は、英国ジャージー裁判所によるスキーム・オブ・アレンジメントが認可されれば、2019年1月8日に実現する予定。

文:M&A Online編集部