化粧品業界4位のポーラ・オルビスホールディングス<4927>は医薬品子会社のポーラファルマ(東京都品川区)をアラブ首長国連邦の商社サンファーマグローバルにマイナス1億円で売却する。

今年(2018年1月1日-12月6日)適時開されたクロスボーダーM&A案件153件中、アラブ首長国連邦の企業とのM&Aはこれ1件のみだった。

中東の産油国に資金持ち出しで子会社を売却するポーラ・オルビスとはどんな会社なのか。

96億円の特別損失を計上

ポーラ・オルビスホールディングスが売却した子会社のポーラファルマは皮膚関連領域に特化した医薬品会社。2007年にポーラ・オルビスが出資して設立した。皮膚関連疾患を中心に研究開発、輸入、製造、販売を行ってきたが、薬価改定や競争環境の激化などで業績が低迷していた。

このため継続してポーラファルマに投資するよりも、外部の医薬品会社に売却する方がポーラファルマの成長が見込めると判断。売却に踏み切った。

2017年12月期の売上高は102億6000万円と前年度比15.9%の増収だったが、営業利益は赤字幅が広がり7億9800万円の欠損。純資産も2期連続のマイナスで22億3900万円もの債務超過に陥っていた。

このため売却価格は1億円と低く、アドバイザリー費用などを差し引くとマイナス1億円の持ち出しになる。

さらにポーラ ・オルビスはポーラファルマへの貸付金90億円の債権を放棄し、96億円の特別損失を計上する。これに伴って2018年12月期の当期純利益を280億円から211億円に下方修正した。

こうした厳しい経営状態にあるポーラファルマを買収したアラブ首長国連邦のサンファーマグローバルとはどういう企業なのか。