たこ焼き店「築地銀だこ」を展開するホットランド<3196>は、首都圏でお好み焼店「ごっつい」を運営するアイテムを完全子会社化した。

ホットランドは「築地銀だこ」ブランドで培ったノウハウや経営資源を、同じく「粉×鉄板×ソース」で事業展開している「ごっつい」と融合させ、さらなる事業拡大を目指す、としている。

ノウハウや経営資源の融合と言うと、粉やソースなどの食材の共同仕入れや管理部門の統合などのコスト削減策が予想される。しかしそれだけでは顧客へのインパクトはない。

それぞれの店舗で互いの商品をメニューに追加したり、「築地銀だこ」の特徴である表面はパリッとして、中はトロっとしたお好み焼きなどが誕生する可能性はないのだろうか。

8つ目のブランドがホットランドグループに誕生

ホットランドの創業は1988年。群馬県桐生市で焼きそばとおむすびの店「ホットランド」を開店したのが始まり。現在の主力である「築地銀だこ」をオープンしたのが1997年。同社のホームページよると2014年7月末時点の国内の店舗数は、他社に譲渡した「やきとりのほっと屋」を含め534店となっている。

ホットランドは「築地銀だこ」のほか、たい焼きの「銀のあん」、天ぷらの「日本橋からり」、パイ生地の中に料理やスイーツを流し込んで焼いたキッシュの専門店「La Quiche」、カフェショップの「コーヒービーン&ティーリーフ」、銀だことは一味違うたこ焼を提供する「大釜屋」、アイスクリーム店の「コールド・ストーン・クリーマリー」の7ブランドを展開。これにお好み焼店「ごっつい」が加わり8ブランドとなった。

一方のアイテムは1992年設立で、「ごっつい」を首都圏に14店舗(直営6店、のれん分け8店)を展開中。2018年3月期の売上高は4億4100万円、営業利益は1500万円だった。

ホットランドの2018年12月期予想は売上高が前年度比1.3%減の320億円、営業利益は同13.2%増の12億5000万円の減収増益。不採算事業や不採算店舗の見直しなどに取り組んだ結果、売り上げは減少するものの、利益は改善する見込みだ。

両社間には売上規模で72倍ほどの開きがあり、利益では83倍ほどの開きがあるため、今回のM&Aがホットランドの業績に与える影響は少ないと言える。

タコがどのようにお好み焼きを食い、自らの体内(グループ内)に取り込んでいくか。ホットランドは「ニッポンのタコヤキは、タノシイ」をスローガンしているだけに、たこ焼きとお好み焼きの楽しい融合を見たいものだ。

文:M&A Online編集部