関西から攻め上がるコーナン

首都圏攻防で、その存在感を急速に高めているのがコーナン商事。2019年6月にLIXILグループ系列でプロ向け建築資材卸の建デポ(東京都千代田区)を傘下に収めた。建デポは全66店舗中、40店舗が一都三県。買収金額は約240億円で、コーナンとして過去最大のM&Aに踏み切った。

さらにコーナンは今年2月、パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(旧ドンキホーテホールディングス)傘下のドイト(さいたま市)からホームセンター事業(16店舗)を約68億円で買収した。一連のM&Aでコーナンはコメリを抜き業界3位に躍り出た。

ホームセンター市場は店舗を増やしても売り上げが伸びない“オーバーストア”状態にあり、家電量販店やディスカウントストア、ドラッグストアなど隣接業態との競争が激しさを増すばかり。こうした中、出店エリアを拡大するためには新規出店よりも同業他社の買収が有効と見られている。

カインズはM&Aに走る競合他社と一線を画し、自前で店舗網を拡大してきたが、今回、順位を一つ落とし、DCMがトップに返り咲く。首都圏攻防をめぐって、業界トップ5の順位がここへきて続けざまに入れ替わる状況は群雄割拠するホームセンター業界の再編の引き金となるのだろうか。

◎ホームセンター業界の上位企業(各社の直近売上高、単位億円)

順位 社名 売上高
1 DCMホールディングス+島忠 5909
2 カインズ 4410
3 コーナン商事 3746
4 コメリ 3485
5 アークランドサカモト+LIXILビバ 3096
6 ナフコ 2177
7 アレンザホールディングス 1377
8 ジョイフル本田 1249
9 綿半ホールディングス 1202
10 ケーヨー 1076

文:M&A Online編集部