新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に伴う深刻なマスク不足が完全に解消したようだ。すでに4月下旬には雑貨店や飲食店、露天商などが中国製の不織布マスクの販売を始め、5月下旬にはドラッグストアの店頭に登場。6月に入ってからは東京都中心部のコンビニエンスストアでも大量の在庫が並ぶようになっている。

ついにコンビニの店頭にも在庫が

コンビニは原則として店舗ごとの個別仕入れはせず、本部で一括調達した商品が並んでいる。そのためコンビニでマスクが販売されれば、十分な量の商品供給が再開されて市中の品不足が完全に解消した証拠といわれていた。

緊急事態宣言解除や繰り返し使える布製マスクの普及により、使い捨ての不織布マスク需要が頭打ちになったのに加えて、一足早くコロナ禍を脱した中国でダブついたマスクの大量流入や国産マスクの増産もあり、マスク不足は解消の方向に向かっている。

これに伴い、マスク価格も下落が続いている。通信販売価格比較サイトの在庫速報.comによると、緊急事態宣言が出された直後の2020年4月中旬にはマスクの平均価格は1枚当たり80円だったが、6月に入ると22円と4分の1近くに暴落。最低価格も55円から16円と、3分の1以下に下落している。

政府は深刻なマスク不足を受けて、設備投資のうち大手企業で3分の2、中小企業で4分の3を支援する「マスク等生産設備導入支援事業費補助金」を交付し、売れ残ったマスクは備蓄用として買い上げるなど国産化を支援した。最大の補助金を受けるアイリスオーヤマ(仙台市)は同6月にマスク工場が稼働を始めて月間4500万枚を、同7月以降は月間1億5千万枚を生産する。