2020年後半に入った7月も産業界では希望退職者を募集する動きが加速した。シチズン時計、ミツバの製造業2社が500人規模で募集するのをはじめ、6社が計画を発表した。外食チェーン大手のペッパーフードサービスは主力の「いきなり!ステーキ」事業で200人程度を募る。
今年に入り、希望退職者の募集を発表した上場企業は34社(延べ37社)に上り、5カ月を残して昨年1年間(36社)に並ぶハイペースだ。新型コロナ感染の再拡大による「第二波」到来の懸念とともに、企業業績の回復が遠のいており、人員削減圧力がさらに増すおそれがある...