NTT、ドコモTOBを経て2022年に新たな「発展期」到来か|ビジネスパーソンのための占星術

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【企業ピックアップ】NTT

毎月気になる企業をピックアップし、その企業の占星術的な視点からポイントをお伝えしています。今回はNTTをピックアップ企業として選びました。

9月29日、NTTは子会社のNTTドコモをTOB(株式公開買い付け)によって完全子会社化することを発表しました。投資額は4兆円超にのぼり、国内企業へのTOBとして過去最大です。

菅義偉首相による通信料金の「値下げ」圧力や、次世代通信規格「5G」の対応など、NTTグループが総力を結集して世界的な競争力向上を目指しています。

グローバルで出遅れた日本の通信業界が今回のNTTドコモの完全子会社化によって巻き返しは可能なのか、西洋占星術の視点からチェックすることで、通常では見ることができない発見や気づきをみていきたいと思います。

まずはNTTという会社の傾向を占星術でみてみようと思います。

NTTは民営化以前、日本電信電話公社という名でしたが、1985年4月1日に日本電信電話株式会社としてスタートしました。

日本電信電話公社時代の旧本社(現NTT日比谷ビル、東京・内幸町)

占星術の法人設立日も1985年4月1日で見るのが妥当で、そこからNTTの特徴を見てみると、軽快にビジネス展開をするイノベーティブな特徴を持ちつつも、ドッシリと動かない重さも併せ持った企業であることが分かります。

少々従業員がストレスフルな印象なのが気になりますが、非常に力強い企業のホロスコープと言えるでしょう。

一方で完全子会社化するNTTドコモは、派手さはあるものの、良くも悪くも「従業員」という才能を持った企業で、言われたことは忠実にこなしますが、あまりイノベーションを発揮するような企業のホロスコープには見えないのです。

「iPhone」を中心としたスマートフォンが台頭するまでは、NTTドコモもガラパゴス的ではあるものの、世界で初めてメールの送受信などが行える「iモード」を生み出しましたが、スマホが主流になってからの10年間は特筆すべきようなイノベーティブな動きができていません。

NTTドコモ(東京・永田町の本社前)

GAFAとの戦いにどう立ち向かう?

NTTの澤田純社長は6日の決算会見で「ドコモを完全子会社化しなければ、第5世代(5G)や次世代規格『6G』ではGAFAとの戦いには臨めない」と語っており、ますますイノベーションを必要とするこの時期に、NTTドコモを完全子会社化することは英断だったと思えます。

NTTドコモのホロスコープを見ている限り、GAFAに対抗するだけの要素は少なかったと言わざるをえません。

一方で、NTTのホロスコープは速い速度で革新を繰り返す通信業界に対抗しうるだけの強さを持ち合わせていると感じます。その点では今後のNTTの活躍に十分期待が持てるホロスコープを持っています。

柳川 隆洸 (やながわ・りゅうこう)

株式会社Furyu代表、TimeDirecter 

1978年大阪生まれ。 神戸芸術工科大学卒業後、アパレル会社に入社。インターネット物販が今ほど認知されていない時代に、アパレル販売サイトを立ち上げ、3か月で月間売り上げ1,000万円を超す人気店に成長させ、入社後わずか6か月で部長に就任。2つのブランドを1年でインターネットだけで年間売上5億円超へと成長させる。

自社ブランドの上場会社へのM&Aや取締役を経て独立。蓄積したWebマーケティングの知識を体系化し、社会人向けの起業スクールを立ち上げるかたわら、これまでの自身のビジネス活動で活用していた占星術が人生を大きく発展させてくれると確信。占星術を「より良く生きるための優れたツール」としてサービス提供を開始する。

完全紹介制で始めた占星術セッションは口コミで評判がひろまり、著名人や経営者など各界のリーダーをはじめ、1,000名以上の人のセッションを行なう。また、「あなたの未来がわかる手帳」として「TIME DIRECTION CAL」という完全パーソナルなカレンダーを発行し、人気を博している。

http://www.timedirection.com/


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