大学発ベンチャーの「起源」(64) Chordia Therapeutics

alt

小野薬品と最大498億円の大型契約を結ぶ

Chordia Therapeuticsの創薬パイプライン(同社ホームページより)

高い専門性を持ち、臨床化合物創出の経験が豊富な研究者が在籍している同社への期待は大きい。小野薬品とのライセンス契約では一時金と臨床第1相(P1)試験開始時のマイルストンとして計33億円、その後の開発・販売に応じたマイルストンとして最大498億円を受け取ることになっている。

2019年3月に京都大学イノベーションキャピタル(京都 iCAP)とジャフコをリード投資家とし、新生キャピタルパートナーズ、三菱 UFJ キャピタル、SMBC ベンチャーキャピタル、日本ベンチャーキャピタルを引受先とした第三者割当増資により、約30億円を調達した。

2022年5月には日本グロースキャピタル投資法人と東京大学協創プラットフォーム開発をリード投資家とし、MEDIPAL Innovation 投資事業有限責任組合、新生キャピタルパートナーズ、日本ベンチャーキャピタルなどを引受先とした第三者割当増資により、約40億円を調達している。

同9月には科学技術振興機構 (JST)、新エネルギー・産業技術総合開発機構 (NEDO) 主催の「大学発ベンチャー表彰 2022〜 Award for Academic Startups〜」で「文部科学⼤⾂賞」を受賞した。世界の巨大製薬企業がしのぎを削るがん治療薬で革新をもたらすユニコーン企業候補として、投資家やファンド、そして国からも注目されている大学発ベンチャー企業だ。

文:M&A Online編集部

M&A Online編集部

M&Aをもっと身近に。

これが、M&A(企業の合併・買収)とM&Aにまつわる身近な情報をM&Aの専門家だけでなく、広く一般の方々にも提供するメディア、M&A Onlineのメッセージです。私たちに大切なことは、M&Aに対する正しい知識と判断基準を持つことだと考えています。M&A Onlineは、広くM&Aの情報を収集・発信しながら、日本の産業がM&Aによって力強さを増していく姿を、読者の皆様と一緒にしっかりと見届けていきたいと考えています。


NEXT STORY

大学発ベンチャーの「起源」(57)  京都フュージョニアリング

大学発ベンチャーの「起源」(57)  京都フュージョニアリング

2022-05-21

京都フュージョニアリング(京都府宇治市)は2019年10月に創業した京大発の新エネルギーベンチャー。「究極のエネルギー」とされる核融合発電の実現に向け、研究開発を進めている。核融合で出る中性子からエネルギーを回収するブランケットを開発中だ。

関連のM&A速報