大学発ベンチャーの「起源」(46) ChiCaRo

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ChiCaRo(東京都調布市)は電気通信大学発のICT(情報通信技術)を利用した子育て支援サービスベンチャー。同大学大学院情報理工学研究科機械知能システム学専攻の長井研究室(長井隆行教授)の研究成果をもとに、2017年4月に設立。遠隔協同子育て支援ロボット「ChiCaRo(チカロ)」の開発と商用サービスを手がけている。

AI研究を「子育て」に応用

長井教授は人工知能(AI)の研究に当たって、「赤ちゃんが周りの環境から刺激を受けて少しずつ成長する」という人間と同じプロセスでロボットを「育てる」手法で取り組んでいる。いわば「空っぽ」のロボットに人間とやり取りさせ、そのコミュニケーションを通じて視覚や聴覚、触覚などに関わる概念や言語を獲得させる手法だ。これにより「人間に似た」AIによる自律ロボットの実現を目指している。

そのAIを「育てる」手法を応用したのが「チカロ」だ。タブレット端末などを利用した遠隔操作で動き、幼児との身体を使った遊びによるコミュニケーションが可能。丸みを帯びた形状で幼児にも親しみやすく、倒れにくく衝撃にも強い構造のロボットなので、接触や動きを伴う遊びにも対応できる。

たとえば親が仕事で手を離せない時に、遠隔地にいる祖父母や親戚などがタブレット端末経由で「チカロ」を動かし、会話や遊びの相手をするなどして子守りに参加してもらえる。

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