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大学発ベンチャーの「起源」(57) 京都フュージョニアリング
京都フュージョニアリング(京都府宇治市)は2019年10月に創業した京大発の新エネルギーベンチャー。「究極のエネルギー」とされる核融合発電の実現に向け、研究開発を進めている。核融合で出る中性子からエネルギーを回収するブランケットを開発中だ。
ワープスペース(茨城県つくば市)は、筑波大学発の宇宙ベンチャー。2016年に設立され、前身となる大学衛星プロジェクトを含め、これまで3機の通信衛星を打ち上げた実績がある。同大の亀田敏弘准教授が社長として陣頭指揮をとり、民間としては世界初となる衛星間光通信ネットワーク「WarpHub InterSat」の実現を目指す。
同社は2018年、結婚記念プレートを超小型衛星で宇宙に届けるサービスを開始し、話題になった。これは地元のオークラフロンティアホテルつくばと提携し、同ホテルで披露宴を挙げたカップルの名前やメッセージなどを刻んだ純チタンの小型プレートを同社が開発した10cm角の超小型人工衛星に積み込み、宇宙に放出する。
申込者には宇宙へ放出された瞬間の写真を届ける。一見、話題づくりのビジネスのようだが、実はこのサービスは同社の新事業のテストでもあるという。将来は電子部品を放出して宇宙空間での機能を確認する実証実験などに結びつく「次の一手」でもあるのだ。
2022年1月には宇宙空間での光通信サービスの実現につながる、月と地球を結ぶ通信システムの実用化に向けた検討業務を国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)から受託した。
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京都フュージョニアリング(京都府宇治市)は2019年10月に創業した京大発の新エネルギーベンチャー。「究極のエネルギー」とされる核融合発電の実現に向け、研究開発を進めている。核融合で出る中性子からエネルギーを回収するブランケットを開発中だ。