経済産業省がまとめた2020年度の「大学発ベンチャー設立状況調査」によると、都道府県別では富山県が3社と最小だった。同県は2014年度から7年連続で全国最下位に甘んじている。だが設立社数は少ないものの、ハイレベルな企業も存在する。富山大学発ベンチャーのアムノス(富山県朝日町)も、その一つだ。
アムノスは2014年1月、富山大学の二階堂敏雄教授らの研究に基づいた胎児由来のハイパードライ(HD)羊膜の事業化を目的に設立された...
Ciamoは崇城大学発のバイオベンチャー。崇城大学大学院工学研究科博士後期課程応用生命科学専攻に在学中の古賀碧社長が学生起業し、農地などでの土壌改良に役立つ光合成細菌培養キット「くまレッド」の開発を手がける。その起源は地域課題の解決だった。
MabGenesis(マブジェネシス、横浜市)は宮崎大学・藤田医科大学(愛知県豊明市)発の創薬ベンチャー。宮崎大の血液がんに関する研究と藤田医大の抗体に関する研究をベースに、科学技術振興機構(JST)の大学発新産業創出プログラム(START)助成を得て2019年6月に設立した。
ジャック・マー氏が創業したアリババグループの金融サービス部門アント・グループの新規株式公開が突如として中止された。報道では「マー氏の当局批判が問題視された」「習近平体制の強化を狙ったパフォーマンス」との憶測が飛び交っているが、本当にそうか。
aiwellは東京工業大学発の生体検査技術ベンチャー。2018年10月に同大生命理工学院の林宣宏准教授と次世代技術「AIプロテオミクス」の共同研究をスタート。2019年12月には「東工大発ベンチャー認定企業」となった。資金調達も順調に進む。