大学発ベンチャーの「起源」(35)  Rabbit

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Rabbit(東京都品川区)は学習院大学初の大学発ベンチャー。マイクロソフトのオフィス向けアプリ「Word(ワード)」「Excel(エクセル)」「PowerPoint(パワーポイント)」教育講座の企画・運営を手がける。

2013年2月に学習院大学経済学部経営学科1年生だった豊久凌仙社長が、学習院高等科の千葉糺教諭、学習院大学の内野崇名誉教授、同大キャリアセンターの淡野健氏から指導を受けて設立した。

かつては「パソコンを使えない」といえば中・高年齢層だったが、最近はスマートフォンでインターネット関連のサービスをほとんど利用できるためパソコンの操作経験がない若年層が増えているという。そこで大学や職場では必須のワード、エクセル、パワーポイントを使いこなすための研修プログラムを提供している。

マイクロソフトが認定する国際資格「マイクロソフト オフィススペシャリスト(MOS)」を日本で運営・実施するオデッセイコミュニケーションズ(東京都千代田区)と提携。社会人や就職活動する学生などのMOS資格取得を支援している。

同社の初受注は、学習院大学で実施した定員20人のMOS講座だった。講座の人気は高く、キャンセル待ちの学生が増えたために定員を35人に増やす。他大学からの受注もあり、現在は28校で実施している。

2021年4月に提携先のオデッセイコミュニケーションズがMOS普及に力を入れた企業や教育機関を表彰する「オデッセイアワード」で新人賞を受賞。同月に経済産業省の「大学発ベンチャーデータベース」で、学習院大学初の学内発ベンチャー企業として掲載された。

2021年6月には、企業・教育機関向け「MOS資格Word対策講座」の無償提供に乗り出している。きっかけになったのは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大による社会の変化。大学や企業ではリモート講義や在宅勤務が増え、ワードによるレポートや報告書作成が増えた。

そこでレポートの報告書の出来・不出来や作成時間の差が大きいとの相談を大学や企業から受け、約20時間のワード講習を無償提供することにしたという。

文:M&A Online編集部

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コスメディ製薬(京都市)は京都薬科大学発の医療・製薬ベンチャー。高分子研究のコンサルティングを手がけていたと神山文男社長と薬剤学博士の権英淑取締役が中心となって、同大学薬剤学教室の研究成果をベースとして2001年5月に創業した。