大学発ベンチャーの「起源」(33)  each tone

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each tone(東京都豊島区)は東京藝術大学発のベンチャー。東京藝大といえば、芸術家・美術家を目指す俊英が集まる国内最高峰のアーティスト養成機関。同大学発のベンチャーというと奇異に感じるかもしれないが、ビジネスはしっかり「アート」している。

芸術活動で自らの「お墓」をつくる

each toneは同大が展開する「アート×福祉」をテーマに社会人と藝大生が一緒に学びながら、「多様な人々が共生できる社会」を支える人材を育成する「DOORプロジェクト(Diversity on the Arts Project)」から、2021年1月4日に誕生したベンチャーだ。

each toneを立ち上げた(右から)柿田京子代表社員、下邨尚也業務執行社員、船木理恵業務執行社員(同社ホームページより)

事業内容はアートプロジェクトの企画・運営で、5月20日に会員制バーチャル墓地サービス「viz PRiZMA(ヴィーズ・プリズマ)」を発表した。墓苑の一角に墓石を置くという昔ながらのお墓から、屋内の集合墓地や墓石のない樹木葬など墓地の概念は変化している。

バーチャル墓地はネット上に墓地を開設するサービスだが、そこは芸大発のベンチャー。アートの要素を取り入れている。会員はワークショップに参加し、アーティストと一緒に身体全体を使って、自らの独自性や唯一性を象徴する芸術作品を創作する。

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大学発ベンチャーの「起源」(32) メロディ・インターナショナル

2021/05/08

メロディ・インターナショナルは香川大学発のIoT(モノのインターネット)を利用した医療支援ベンチャー。同社顧問で胎児の状況を監視する「ドップラー分娩監視装置」を開発した原量宏香川大瀬戸内圏研究センター特任教授の研究成果をベースに起業した。